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自作短歌(2010~)

高校のときの文芸部で作った短歌+卒業してから時々作っていたもの たまに更新。旧→新順

 
 
 
 
 
 
おぼつかない足取り
そっと焼きつけて
ビデオカメラの向こう側から
 
 
涙目を見ないふりして隠し持つ ぬいぐるみたちなぜか冷たい
 
 
サンタさん来るまで待っていたはずの寝顔を受け取れ祝福の夜
 
 
クレヨンの桃色だけをすり減らす自分のためのハートの色よ
 
 
知らなくてよかったんだよ失った文房具達の行く末なんて
 
 
蝶々の翅を千切った 指先の鱗粉安定剤を吸いこむ
 
 
忘却の彼方へ流されないためのまち針カッター ピアッサーとか
 
 
息の音小さなバスで聞こえふと
わたしこそ神様かもしれなくて
 
 
青天の下青い鳥は見えないとシロツメクサに埋もれては昼
 
 
鈍行で幾度も通った今までを最後に一度特急で行く
 
 
カーテンのひらり切り取る透明な大気の奥にひとりいきる樹
 
 
砂消しで夢を消しても残る跡
あの頃わたしは不器用でした
 
 
手ができる範囲広げて
その先は
ポテトチップスつまむ安い義手(て)
 
 
ただいま は
ファゴットのように聞こえたが
自己主張する手のひらの豆
 
 
徳川家将軍の名をそらんじる
横で報じて殺人ニュース
 
 
コスモスがまた一輪と咲き誇りひとりになりたくなってぼやける
 
 
いくじなし 逃げるために用意された娯楽と心中しようだなんて
 
 
夜桜のもとで齧れよ檸檬色 灯りがなければ死なずにすんだ
 
 
天井の染みに光源Aからの光を当ててもほどけない空
 
 
オレンジの飴玉一つ目の上に転がして 今羽衣の味
 
 
ぴかぴかのヒールで無機物踏みつける
渚の風も知らない女
 
 
ピンヒールで踏みつぶせ
まだ残ってる きらいきらいきらいきらい
すき
 
 
一日を素直な気持ちで描写せよ 美人のいない夜はつまらぬ
 
 
宙に浮く白熱電球撃ち落とせ 破片はお湯に溶いて飲み干す
 
 
塩水を味のアクセントにしたい 日本列島粉砂糖がけ
 
 
氷河期は再来したか アイスミルクコーヒーでごくり充ち満ちる腹
 
 
今だけは超能力者テレパシー時限爆弾アルコホリック
 
 
夕日に海水とけ合わせ オレンジの色が消えたら砂まぶし食う
 
 
炎天下ため息の渦
おまえたち
4℃下で穏やかに死ね
 
 
半透明どろどろとなく風鈴は性差と共に横たわりつつ
 
 
2つ先君が揺らめく交差点
メロウにショートカットして
「行け!」
 
 
弱冠23歳 試験管の奥 名付け親の権利は横たわる
 
 
階層(レイヤー)の重ね合わせのその先へ 目を閉じたなら祈りこそすれ
 
 
ビリヤード 穴ぼこのそばにわたし(たち) まどろみドラマティックフィクション
 
 
爪を剥ぎ薄皮だけを残しつつ 未来は試練とともにあります
 
 
朝焼けのもとからまるく膨らんでふうせんかずらの愛が聞こえる
 
 
スクリーンマントの裏には囁きの軽やか祖母の笑った香り
 
 
死因、それは折りたたみ傘、骨のうち1つ飲み込む曲芸師など
 
 
かぐや姫から羽衣を弄ぶ病はゆるく不治のものだな
 
 
拝啓 アイビー君はその余命忘れた 鉛直の光の元に
 
 
お供えをしたからゆるして聞いてくれ 愛をそこらの草葉で買うな
 
 
僕のみで行かむと思ふ 楽園の地下で河童が泣ひているのだ
 
 
sangría喉を潤しソーダ水 本質だけで空を飛びたい
 
 
問15 ガラクトースに下線引く 溶け出す彼の気持ちの教え
 
 
ミートソースパゲッティーラテアート性 博物館のミキサー添えて
 
 
wikipedia短歌のbotとP-value 人の真似かな丁か半かな
 
 
スパークリング日本酒落とした光のどかに散った夕暮れの端
 
 
細胞に生まれる差別殺害者どうしてあたしの脳が痒がる
 
 
シャングリア撃ち落せない? 嘘つきはみなカラスきらきらでいきている
 
 
人参の尻に敷かれる処方箋 生きてるから車と息を吸う
 

ツーツーツー 不意に途切れるタコ糸へ手向け マフラー端を抓って
 
 
先導も今や絞首刑 街灯は今宵も星のお言葉を聴く
 
 
ウエストをテプラぐるぐる巻きにしてはかるのは太るからやめなくちゃ