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演奏会の話

先日母校の吹奏楽定期演奏会に行ってきた。そこで考えたことも含み雑感など。

・曲の出来の優先順位
演奏会でやる曲は、せめてまずアインザッツを揃えるべきである。音楽経験者であろうとなかろうと、縦の線が揃わない演奏には違和感を感じるものだ。次点が音程、音量バランス(パートごと)、ダイナミクスといった感じである。その部分さえ揃えておけば素人目にはそれなりに聞こえると思う。ただしソロがある場合はそちらにもかなり力を入れた方がいい。それ以外の表現力などを磨くのはその後で良い。
なお、ロックバンドであればテンポを一定に保つこともかなり大事になってくる(少人数だと不安定さが矯正されず暴走しやすい)。

・選曲と実力
実力があるバンドなら選曲の幅が広がる。聞き手にとって難解な曲をも聞かせることができる実力があるなら正直何を演奏しても観客は満足する。
逆に、それほど実力のないバンドの場合、観客を楽しませることを第一にすると、選曲の際考慮することが増えるのではないか、と最近はよく考える。こんな曲なら比較的観客ウケが狙えるのではないか、というポイントを下に書く。
  • メロディがわかりやすい(またはどソロが多い)
  • 手拍子がしやすい
  • 一部のフレーズが一般的に知られている
  • 長くても7分程度
  • メリハリがある(展開に変化がある)
こういった条件に縛られてしまうことが演奏力のないバンドのデメリットではある。

・多彩なジャンルを用意する
これも観客を飽きさせない工夫だ。クラシック、ポップス、ジャズ、ロック、バラードあたりが演奏会での王道だと思われる。複数のジャンルの曲を選んだら、きちんと住み分けができた演奏をすることもポイントである。ここが出来ていないバンドが(特に高校〜大学)多いように感じられる。特にジャズとクラシックあたりは色の差を出しやすいジャンルなので、振り切って演奏すべきと思う。

・演出は白黒はっきりと、観客のために
演奏中の照明以外にも、ダンス、演奏者側のパフォーマンス、司会など、演奏会では少なからず演出が入るが、やるならはっきり明らかにやるべきである。中途半端な動きは見ている側が感情移入できず非常にもやもやとなる。中途半端になるならやらない勇気を持った方が良い。
また、自分たちのアピールはほどほどにするのも心がけてほしい。観客にとっては、演奏者の私情などどうでもいいものだ。特に引退がかかっている演奏会に多いが、自分たちの「演奏に関係しない」アピールをやたらとするのである。これは内輪ネタも含まれる。演奏会では、観客はこのバンドを全く知らないものとして演出等を組むほうが無難だ。アピールするなら「曲や演出の特徴・聞きどころ」くらいにしてほしい。

・アンコール
アンコールはお約束だ。しかし、最後の曲が終わったら、客席に向けて立つなり挨拶なりした後、せめて照明は消したほうが良いと思う。いつまでも客席に向かって立たれていると、アンコールを"強制"されているように感じられてしまう。あくまで、アンコールは観客に自発的にしてもらうべきである。自信がないなら客席にあらかじめサクラを仕込めば良い。その方がストレスも少ない。
ちなみに、実はアンコールの演出でイライラとさせるバンドは結構多い。


と言った感じである。まとめると「観客を主体にしろ」ということになるが… 観客が投資した金額や時間に見合うリターンを心がけてほしいな、くらいでとってもらえればと思う。