coaltar of the deepers 「The Visitors From Deepspace」感想
輪るピングドラムのEDや絶望先生の楽曲でも有名なNARASAKI氏の率いるバンド「coaltar of the deepers」のアルバムを借りてきたので感想。1stアルバムっぽいですね。The Visitors From Deepspaceってかっこよすぎか〜、深淵からの来訪者って厨二か〜って感じ。
アニメ・ゲームコンテンツに寄り添う渋谷系音楽
最近よく見る渋谷系&二次元コンテンツの話です。
わたしは高校生くらいから俗にいう「渋谷系」類の音楽を好んで聞いています。wikipediaとか見てみるとどんなものかわかりやすいかも?
あんまりわかりやすくなかった(というか書かれているように明確な定義がないバズワード)。言葉で説明するのは難しいジャンルだと思うので実例を出してみます。こんな曲聞いたことないでしょうか。
Flipper's Guitar - 恋とマシンガン (Young, Alive, In love) - YouTube
フリッパーズギターといえば渋谷系のドン(死語っぽい)で有名ですが、こんなかんじのポップな音楽が渋谷系によくあるなという印象です。後はボーカルがあんまりキレッキレしてないことが多い傾向にあると思います。特に男性はあんまり声変わりを感じられない。
ちなみに、フリッパーズギターのボーカルは今コーネリアス名義で活動しています(攻殻機動隊やNHKのデザインあ、の音楽担当でもある)。例えばこんな曲とか作っていました。個人名義になったら少し渋谷系からずれて、徐々にポストロック的な方向に向かっていってますが……。
Cornelius(コーネリアス) - Moon Walk - YouTube
ところで私が渋谷系にはまったきっかけを辿ってみると、元々は音楽ゲームでした。
中学の頃にポップンミュージック(当時はバージョン14)に出会い、それから高校2年位までずっと入れ込んでいました。ポップンミュージックはコナミの音楽ゲーム「BEMANI」シリーズの一つですね。シリーズ内には他にもいろんなゲームがあって、収録されている曲を時々シリーズの他ゲーに移したり、シリーズ全体でイベントを行ったりしています。
私はポップンから入り、そのままbeatmania IIDXとか、ギタドラとか、DDRとか、最近だとリフレクとか、あちこちぽつぽつプレイしつつ過ごしていて、そのうち曲が好きになってCDを買ったり借りたりするようになりました。そうすると好きな曲を作る・歌う人はだいたいいつもこの人だ、っていうことに気づくようになるわけですが、その中に杉本清隆、wac、常盤ゆうといった名前がある。この人達が作る曲(の一部)が渋谷系に属すること、渋谷系の大手と絡みがあったことなどに気づいたのは比較的最近です。
ポップンのコンセプトにはいろんなジャンルの曲を入れるというものがあります。今もそうかは知りませんが、幅広いジャンルの曲を、という目的があってか定期的に渋谷系のポップスも収録されていました。
例えばどんな曲があるかというと、
- カモミール・バスルーム(wac、常盤ゆう)
- 空への扉(沖井礼二)
- ゼロ・グラビティ(roundtable:北川勝利)
- I REALLY WANT TO HURT YOU ~僕らは完璧さ~(杉本清隆、南雲れお)
- STEREO TOKYO(中田ヤスタカ)
こんな感じです。(もちろん他にももっとある)
これを見るだけでも渋谷系の大手が大勢曲を提供していることがわかります。
沖井さんとか北川さんとかヤスタカさんとかは非常に有名です。中田ヤスタカといえば今はきゃりーぱみゅぱみゅとかPerfumeでポップかつエレクトロといったイメージが強いですが、かつては渋谷系ポップスをメインに作曲していたりします(CAPSULE初期に多い)。その頃の手癖的なものがきゃりーぱみゅぱみゅの曲なんかには結構残っている気が個人的にはしています。
あとどうでもいい話で、I really want to hurt youの曲名の元ネタはdo you really want to hurt meって曲らしいですね。こっちは特に渋谷系というほどではないですけども。
こんな感じで、ポップンはじめBEMANIシリーズは実は渋谷系の隠れた宝庫なのです。
その理由としては、
「初期スタッフに杉本清隆がいたこと」
「wacの学生時代の知人で渋谷系に行った人が多いこと」
「音ゲーに曲を提供するアーティストはたいていスタッフの知り合いであること」
の4つが挙げられるんじゃないかな~と私は思っていますが、それに加え大きな理由として
「ポップスなのでウケやすい=ゲームに入れやすい」
というのがあるのではないでしょうか。(一部除き)基本的に渋谷系は耳触りが良く、メロディもキャッチーで追いやすい。旋律を叩かせる音ゲーとしてはプレイしてて楽しい曲を入れることが必須ですし、渋谷系はそういうところにぴったりくるジャンルだと思います。
さて、そんな渋谷系も2000年以降はwikipediaにもあるように、有名バンドが解散するだの分裂しただのなんだのと衰退しました……が、ここ数年渋谷系はまた盛り上がっています。特にアニメソング・キャラクターソング・声優の持ち歌といった二次元コンテンツで、渋谷系はどんどん盛り返してきました。
特筆すべき出来事としては花澤香菜のCDリリースでしょうか。作曲を手がけているのが錚々たる渋谷系大手ばかりという大変豪華なCDです。1stアルバムを見ても、中塚武、北川勝利、カジヒデキ、沖井礼二……と、顔ぶれが豪華。なので、花澤香菜のアルバム曲の曲調が好きな人なら渋谷系も好きな可能性が大いにあります。
他には、(いうならビッグバンド系ですが)きんいろモザイクのED曲「Your voice」も挙げられます。元々この曲は前述もした中塚武という人のもので、ボーカルも渋谷系でぶいぶい言わせた(死語)、沖井礼二も参加していたバンドCymbalsのボーカル土岐麻子でした。きんいろモザイクの曲はこれのカバーになっています。
Takeshi Nakatsuka - Your Voice(sings with Asako ...
あとは最近ではないですが、北川勝利もといroundtableはこういった業界によく曲を提供していて、例えばNHKにようこその曲とかが挙げられます。
NHK ni Youkoso! - Puzzle (Full Version) - YouTube
そして最後に、最近借りてきたアイドルマスターのベストアルバムに収録されていた、高槻やよいの「ゲンキトリッパー」も、よく聞いてみると完全に渋谷系です。作曲者自体もCymbalsを意識して作ったと言っているとかいないとかいう話ですね。
アイドルマスター 高槻やよい ゲンキトリッパー - YouTube
参考までに。Cymbalsの曲というと以下の様な曲が有名です。
cymbals - My Brave Face - YouTube
というわけで、かつて流行してから消えたと思われた渋谷系音楽ムーブメントは、今アニメ・ゲームといった(サブ)カルチャーコンテンツの中に居場所を変えて生き続けているのではないか?といった話でした(といいつつ、自分の好きな音楽についてのささやかなマーケティングも兼ねる)。アニメコンテンツ好きな人、もしかしたら渋谷系にハマる素質があるかもしれないので、ぜひ手を伸ばしていってもらえたらなあと思います。
P3Movie(Falling down)見てきた感想
SideM ST@RTING LINE-01,02届きました
01. BRAND NEW FIELD
02. Jupiterドラマパート
03. Planet scape
04. Jupiter×ドラスタドラマパート
05. DRIVE A LIVE(Jupiter ver.)
01. STARLIGHT CELEBRATE!
02. ドラスタドラマパート
03. DRAMATIC NONFICTION
04. ドラスタ×Jupiterドラマパート
05. DRIVE A LIVE(DRAMATIC STARS ver.)
作曲して歌えて踊れる芸人:Ylvis
ここ一年以上、一番好きな洋楽アーティストといえばYlvis。本当に面白いし曲も良い。是非知ってほしいということで、オススメの曲を貼りつつ簡単に紹介していく。
Ylvis - The Cabin [Official music video HD] - YouTube
Ylvis - Massachusetts [Official music video HD ...