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「DEAR FUTURE」シングルをきいてほしい(CD感想)

輪るピングドラムのED「DEAR FUTURE」のシングルの軽い感想。

 

アニメのEDで聴いて一発KOされ、ここからdeepersにハマったという個人的に思い入れの深い曲です。浮遊感がある音楽やシューゲイザー好きにぜひ聴いてほしいです。

全体から感じた感想としては、同じ曲もここまで色を変えられるのか!ということに尽きる。同じ曲を元にしているのに聴いていて飽きないっていうのはすごいことだなと思いました。どの曲も、根底には同じような夢心地さや非現実感を維持させているというのがすごいんだ本当に。

 

Coaltar of the deepers版(オリジナル)

DVD見てた時のED入りを思い出して懐かしい気持ちになる。イントロのギターがなんとなく踏切音みたいだなあとずっと思ってるけど、考えてみたらモデル路線の丸ノ内線に踏切は無い。
かなり高音まであるのにNARASAKIさんすごい。コーラスの陽毬ちゃんはアニメ内の可愛さは一切なく、子どもらしいのに幽玄な感じが好き。ちょっとけだるげ。NARASAKIもけだるげ。
ギターがずっと6連で刻んでて、全体の四拍子と合わせてポリリズムっぽくなってるのも、流れる感じがして好き。(NARASAKI自身が流動性つけて曲作るのが好きらしいから、それでかもしれない)
でも意外と音は重めだった。 メロディとかはふわふわなのに音は地に足つけてた。 dear my future dear your future の後にパァっと賑やかに明るくなるのが、EDの映像と合わせるとほんとうにかっこいい。しびれる。アニメもぜひみてください。
ただ、COTDか?と言われると、なんというか洗練されすぎてて疑問かもしれない。シューゲイザー風味なのにすごく洗練されていてなめらかなのが違和感にも感じられました(好きだけど)。バンドっぽさがなぜか感じられない。yukari telepathを少しノリ良くして打ち込みのように精巧に楽器でやりましたって感じ。寝落ちっぽい。
以前ライブで聴いたときはこの精巧さが生演奏の臨場感に代わっていて、別の曲を聴いているのかというレベルで違ったのも印象的でした。
あと、これが好きなら後期のDeepersはきっとハマるので、AppleMusicとかやってる人はぜひ聴いてみてほしいです。渋谷のTSUTAYAにもあるよ。

 

urban dance版(カバー)

オリジナルの方にもトリップ感はあるんだけど、こっちは電子音ましまししたせいか、寝落ちより何かキメたの?ってトリップ感のほうが強く、どことなくサイケっぽい。男性らしい男性ボーカルもいい。少し艶があるのが良い。
こっちはメロディと音色が地に足つけてないけど、ドラムだけはまだ踏みとどまっててギリギリ現実世界を離れずにいる。
多分男性が歌うのに高すぎてキー下げてるんだろうけど、そのせいか艶めいて都会的になっている、まさにアーバン。この声が好きならきっとササキオサムも好きになると思う。
あと、間奏部の謎のソロ的なノイジーなところが好き。

 

Ringo Deathstarr版(英語詞カバー)

一番シューゲイザーバンドってかんじ。超王道シューゲイザー!歌声もシューゲイザーらしくついに埋もれて聞こえなくなる。マイブラ系統。
個人的にシューゲイザーにはいくつか分類があって、熱中症系、猛吹雪系、夢遊病系などがあるんですが、もうこれはばりばり猛吹雪系でした。
ギターから吹き付ける雪を連想する。ギターの音色すごく格好いいです。猛吹雪の中見えるか見えないかわからない景色とか、凍死しかけてるときに聞こえる雪女の歌声みたいな。一番荒々しいけど、声のスモーキーさと一番のけだるさで現実感は意外となかったりする。
各楽器がしっかり存在感を見せてきているのに、曲としては全体的に溶け合って聞こえるのはボーカルパワーなのか。
正直性別のことがあるのにNARASAKIの方がキュートな声をしているのがちょっと面白い。

  

DJ JIMIHENDRIXXX版(remix)

堀江由衣版のremixなのでカバー+remix。だいぶダンサブルな電子音楽に寄っていて、シューゲの影はもはやほとんどない。
イントロはふわふわ夢遊病なのに突然SLAKE(音ゲーの)っぽくなる。Sota Fujimoriの1stアルバムのSLAKEリミックス版Rise'n beautyに雰囲気がすごく似ています(試聴で聞いてみてほしい)。 ピンドラのイメージから一番離れていると思います。重量というよりも重力のある音がするといったほうがしっくりきます。
urban danceバージョンとやや似た方向性。

 

Secret Shine版(英語詞カバー)

バンド!!!っぽさを全面に出してきている。ベースラインがぼーっと重たくて圧力がある。英語詞がすらっと耳に届いてきて気持ちいいです。
ボーカルはNARASAKIとデススターを足して2で割った雰囲気。ちょっとジブリとか歌ってそう。 そしてやっぱりけだるい。でも透明感があるのが不思議な感じ。
advantage lucyっぼいようなふわっとした声というか。歌声の存在感をめっちゃ強いバンドサウンドで圧倒してる印象を受けました。
このバンドのリズムの取り方が6連符というより、3,3,2みたいなリズムの取り方をしてるので、なんとなくとっつきやすく聞こえました。
最後のDear my future, dear your future のところに一番バンドの色を感じられて好きです。

 

kensuke ushio版(remix)

空間を感じる音作りになっていて、電脳世界の暗いところとかに閉じ込められている気分になる。
アニメの劇伴でシリアスな独白シーン(背景が暗くなるやつ)で流したい(ピンドラの病院シーンとか)。すごくしっくりする。夜目を閉じてヘッドホンで聞くのが似合います。
個人的にはボーカルをもっと透明な声にしたほうが合うんじゃないかな、とも思いました。NARASAKIボイスって少年声だけど摩擦係数が大きそうというか…。周囲の音が電脳的過ぎてギャップを大きく感じます。インストで聞くと攻殻機動隊菅野よう子風)の雰囲気があるかも。Yukari Telepathとかにもちょっと似ているような。

 

堀江由衣版(カバー)

可愛すぎるイントロで、女の子性を初っ端から存分に発揮していた。
堀江さんってこんなに声可愛かったんだなあ…と思います。役だとなかなかクールなものが多くて同じ人とわからない。これが真砂子役と同一人物とはにわかに信じがたい。
声質は可愛いし、サビのコーラスも可愛いのに、歌い方はぶりっ子一切なし、素肌って感じ。演奏部分とあいまって、夢の中の国で楽しむ小学生の女の子のようなイメージが浮かぶ。
今回どういう形であれ、夢の世界とかトリップ中の感覚とか、そういう現実世界とどこか乖離した世界を体現したようになっていて、これはメロディの力なのか、各人のミックスの方向性なのか…

 

 

アニメを先に知った人にとっては、このCDはいろんな類の音楽への可能性を見いだすきっかけになると思う。そしてアーティスト側から知った人にはぜひアニメのほうも視聴してほしいです。きっとこの曲が好きになった人はピンドラも面白く感じるはず。