中の下くらいのスコア力を中の上くらいにする(弐寺)
弐寺のスコア力を中の下から中の上くらいに伸ばしたくて色々やったので、どういう状況で何をしたかなどを一度アウトプットしてみる回!
※後述の通りアリーナC~B帯くらいの話をします
練習前後の変化
練習前(2021年3月くらい)
- 段位:九段
- アリーナランク:おそらくC1~B4あたり行き来してたはず
- 超低難度(~☆7):極めて優しいHyper譜面でぎりぎり鳥出るか出ないか?くらい。どんな譜面でも鳥が出ることがレアなのでそれだけですごくうれしい
- ☆9~10:☆9はAAそれなりに安定。☆10はA後半~1/3くらいの曲でAA出るかな?くらい。
- ☆11:ほぼA
- ☆12:スコアはB~Aくらいだがほとんどランプついてない。全然見えない。まだたま~~に最下層の曲を触れるくらい
練習後(今)
- 段位:十段
- アリーナランク:CHで今のところ最高B1。B2が比較的安定
- 超低難度:☆7以下は大体鳥出るようになった
- ☆9~10:☆9はそれなりに鳥が出るようになった。☆10は今のところinfで数えると100数十曲くらい鳥が出ていた。それ以外も癖のある曲でなければAA中盤~くらい出る
- ☆11:AAが2/3、Aが1/3くらい。鳥は10曲いかないくらい
- 高難度:☆12はだいたいA中盤くらい。AAはたまに。ノマゲ地力Cあたりはそこそこ易がつくようになった
練習前にできていなかったこと
単発の黄ばみが多い
ここでの単発=N譜面レベルのほぼ同時押しが来ないような譜面のこととします。
アリーナで☆1~3あたりが来る→AAA出ないで4位みたいなケースが多発してました。
等間隔でない曲がうまく押せない
極端に言うと、Sleepless daysみたいな等間隔な曲はまだ人並みに押せる(でもSleeplessでもぎりぎり鳥くらい)けど、
テッテケテッテケみたいに少しでも穴ボコになるとスコアが全然出ない。。
速い曲に追いつけない
BPM170あたりから押し負けるというか、リズムがわかっててもその通りに押せなくなる。
BPM200を超えるとAAが全然出ないくらい追いつけなくなる。
スコア登竜門みたいなEDENですらなんとかAAぐらい追いつけなかった気がします。
リズムがわかっているけど押せない(手が追いつかない)、というのとそもそもリズムを認識する前に降ってくる、というのを併発していたと思う。
横認識系の同時押し曲やトリルにすごい苦手意識がある
横認識系の同時押しというのは(1)ワキシみたいな同時押し個数が多いタイプ(軸系含む)と、(2)SPACE FIGHTみたいな部分部分で多めの同時押しが降ってくるタイプ があると勝手に思ってますが、両方苦手でした。
トリルでいうと☆11練習曲であるところのMINTとかすごい苦手でした。ハマりの達人か?ってくらいBADかGOODにハマっていた気がする。
リズムキープが普通程度にしかできない
これはまだ人並みにはできていたほうなので他の部分に比べると明確な困りごとではないのですが、簡単な譜面でも安定してリズムをキープできない傾向にありました。
等間隔でないとうまく押せない、と書いたものの等間隔でも割りとポコポコ黄ばみ、なのでSleepless daysギリギリ鳥みたいになってしまう…
あとは同時押しが少なくても軸押しがめちゃめちゃ苦手で、リズムが崩れてハマってよく死ぬ。
昔エアレ灰が本当にできなくて死にまくっていたのはかなりこれ起因だったと思います。
具体的にどこができていなかったのか? を考える
一般的にノーツを押すまでの流れとして
- 来たものを認識する
- 認識したものの押し方を考える
- 考えたとおりに指を動かして押す
↑のような話がよくあります。
どこに課題があるのかもう少し振り返ってみます。
認識
1の「認識」というところ、まだはっきり言語化できていないですが下記のように細分化できるかなと最近思っています。
- 視覚①:打鍵音含めて完全な無音の状態で、単発であろうと画面を見て正しく押せる力
イメージとしては無音から始まる曲の最初のノーツをきちんと押す時に使う力という感じ。
- 視覚②:周囲に降ってきてるノーツとのズレの大きさを認識して正しく押せる力
- 聴覚①:筐体から聞こえる音楽に合わせて正しく押せる力
- 聴覚②:自分の打鍵音を聞いて次の打鍵のタイミングを正しい位置に調整する力
自分の場合、かなり正規中心にやっていたので、どのノーツがどの音を鳴らしているのかがわかりやすい
→筐体の音の出方でどこのノーツのタイミングがずれているのか何となく分かる ということでかなり聴覚①に偏った認識をしていたはず。
かつ視覚②に近い認識をしていたとも思います。
加えて、視覚②は近場のノーツ同士でタイミングを比較しあうので「譜面を縦に認識する」前提ですが、結構縦に広く認識していました。
これも正規中心にやっていたことは一つあるのかな~と。
認識の縦幅が狭くなると所々で出てくる同時押しで指同士のタイミングを合わせ直しやすくなり、同時押しがずれたまま壊滅し続けることも減るのではないかなと今は感じています。かなり感覚的に。
一方、視覚①的な目押しはめちゃめちゃ苦手でした。これは動体視力がかなり悪いこともあるのかもしれない。
完全に目で見て押す場合反応がとにかく間に合わないので、曲を覚えて→どういうパートがどのレーンに降ってきているかを認識して→覚えているメロディに合わせて押す、 というやり方に偏っていたと思います。
ランダムをかけると「どのレーンがどのパートか」わかりにくくなるので安定しなくなっていたのではないかなと…おそらく。
また、聴覚②のように自分の打鍵音を聞いて調整することもあまりやっていなかったです。
というわけで、
- 視覚①的な認識(目押し):これが足りないので単発が黄ばむ
- 視覚②的な認識:かなり大まかな縦ブロックで見ているので、同時押しが一度ずれるとそのままずれ続ける
- 聴覚②的な認識(打鍵音による補正):これをしてないので精度が安定しない
かなと思いました。
押し方
自分の運指は1048+3:5半固定ですが、おそらく似たような人と比べると3:5半固定に偏った運指をしています。
ちなみに(?)私はFIRE FIREのハイパー正規譜面がめちゃめちゃ好きです。
ここでいう51小節目の2鍵まで右手で押すこともたまにあるくらい右手を動かしていたため、左手がほとんど仕事しないまま段位が上がっていました。そのため、
- 同時押しが続くと3鍵を左右どちらで取るか迷い、押すタイミングがずれる
- 皿同時が激しい中で皿+3鍵含む同時押しが多発すると全然押せない
- 左右均等に降ってくるタイプの譜面は左手だけ押せない
といった状態になっていきます。
右手を崩すことが多い=右手に何が降ってくるか早めに判断して押し方を考えたい、ため
結果的に前述したような縦幅の大きい縦認識がそれまでの自分にあっていたというのはありそう。
(この場合鶏卵的というか、どちらが先にあったのかはわかりませんが)
この判断にも時間がかかっていたので、高密度になればなるほど途端に押せなくなる現象が多発し、
☆10とかではいい勝負してるライバルに☆12とかではボロッボロに点差をつけられる状態に。
ただ、いわゆる完全固定や手首皿はそこまでやりたくなかったので、完全固定せずに改善したい…
とりあえず左手起因の課題が結構多いかなと思ったので、そこを練習しようと考えました。
書いていて思ったけど「押し方考える」の部分は前後の「認識する」「押す」と繋がりが強いのできれいに課題を分離するのが難しい…。
考えたとおりに押す
リズムキープや高BPMが苦手と書いた通り、譜面が見えていても光らないというのはここ起因もかなりあります。
割りと力が入った押し方をしていたので、いわゆる脱力ができていなかったというやつです。
もう少し正確に言うと、BPM帯ごとの押し方がざっくり2通りくらいしかなかったのでリズムキープしづらいBPM帯が多い、という感じ。
さらに、高密度になって自分の認識ぎりぎりになると手にかなりの力が入りやすく、密度に振れ幅がある譜面だと手が追いつかずSlowまみれになりやすかったです。
できないことをまとめる
- 単発の黄ばみが多い:目押し認識力が足りない
- 等間隔でない曲がうまく押せない:縦認識が広すぎ
- 速い曲に追いつけない:脱力ができていない
- 横認識系の同時押し曲やトリルにすごい苦手意識がある:縦認識が広すぎ、完全固定でないため運指に迷う、左手の可動範囲が狭い
- リズムキープが普通程度にしかできない:脱力ができていない、打鍵音による補正をしていない
というわけで練習しました。
練習したこと
家にinfの立ち環境を導入したので、練習にはほぼinfを利用しました。
プレイ頻度は仕事にもかなり左右されながらも、だいたい週1~2、多いと週3くらいやっていたかも?
目押し認識力が足りない→☆4~6のN譜面で練習
☆4~6(N譜面)は同時押しが少なく、かつ完全な等間隔で降ってこない
=なあなあで認識すると光らない譜面が多い。
infの場合はヘッドホンから聞こえる音にかなり依存して認識していたため、ヘッドホンを外しての無音プレーで対処すればかなり目押しに偏らせることができます。
目線の位置を色々動かしながら比較的光るエリアを探し、うまく押せたらその感覚を再現しようとしてみる、という感じで練習しました。
infにあるミッション機能を使って、☆1~6のA~AAAミッションのうち2/3くらいは低難易度で達成する、というマイルールを設けたところ、割りと続けやすかったです。
判定ラインに吸い込まれていく感覚を理解したあたりからこの辺の単発で鳥が出るようになってきました。
そのまま☆7~8に移行する形で少しずつ伸ばしていきます。
☆7~8のN譜面は単発が多いまま複雑なリズムなどを押すことが増えるので、徐々にステップアップするのに向いていたと思います。
逆に灰以上の譜面になると同時押しでなんとなくスコアが出てしまうので目押しという意味ではそこまで練習にならなかったかな~と。
縦認識が広すぎ→☆9~10でランダムかけて練習
これに関しては普通の練習で、なるべくランダムかけて練習するだけでも結構ましになりました。
世間で言われていることはやっとけというやつだ。
後述する他の練習も含め、その日に選んだ曲をランダム・R乱などで3回くらいプレーすることが多かったです。
2~3回目で1回めできなかったところを意識してやるようにするくらいが程よく伸びを感じて楽しめるペースでした。
ちなみに昔の曲の穴譜面(.59とか)やPLASMA、Heavenly Sunあたりが割りと練習になりました。
脱力ができていない→速い曲をやる、緩急付いている曲をやって力を抜く練習をする
脱力に関して腕の力を抜くだけではうまく押せなくないか? と思っていたんですが、
ゲーセンで待ちが増えた機会にノスタルジアのリサイタルモードをやったら脱力を理解できました(?)。
ピアノでいう「小さい音が出るように叩く」というのが脱力なんだな、と今時点では納得しています。
実際に速い曲をやりながらなるべく小さい打鍵音が出るように叩くとかなり改善しました。
また、いきなりずっと詰まってる曲をやるよりも緩急ついてる曲をやり、スカスカな部分で息を整えながらやるほうが脱力の癖をつけやすかったです。
(スカスカなところを押している間に前のパートの力の入り具合を振り返るイメージ)
BPLでいう課題曲PEAKの曲、例えばミラクルシンフォとか緩急があって良いと思います。
MENDES灰もちょっと遅いけど密度差があっていい。
あとは高速かつ緩急ありというところはGuNGNiRとかを一時期よくやってました。
脱力練習については認識しづらい故に力が入る現象と、認識できてても手がこわばる現象を分けて練習したかったこともあり、認識しやすい正規系で練習
→結構できてきたじゃん!と思ったらランダムで練習
としていました。
あと、脱力にも似ていますが「腕や指の上下の動きを大きくする/小さくする」というコントロールをやれるようになったら高速曲に追いつきやすくなりました。
あえて上下に大きく動かしてみる、あえてほとんど鍵盤から指を離さずに動かしてみる、…
など意図的に押し方をブレさせながら、BPM帯ごとに押しやすいやり方を見つけていったという感じでした。
完全固定でないため運指に迷う→認識力上げる+無駄な動きをなくして多少迷っても押すのが間に合うようにする
これ課題として書いたものの、他の課題によって結果的に生じていた課題という感じに…。
認識力上げる→前述したように縦認識の幅を狭めることで解決。
無駄な動きをなくして多少迷っても押すのが間に合うようにする→これも前述した内容と似ていて、余計な上下の動きをなくすことや最短距離で手を動かすことを意識してみることで改善しました。
3:5半と1048式の切り替えが強制的に起こるような密度高めの曲(☆11~)でなるべく無駄な動きをしないように…
と意識して左手を切り替えていたら切り替える動きが早くなって余裕が出ました。(具体的にどういう動きの変化が出たのかはよくわからない)
左手の可動範囲が狭い→左手親指で3鍵を押す練習をする(べちゃと対称の練習をする)
純粋に左手でできることを増やそうという練習をしました。
べちゃの練習としてはまず☆10~11あたりをやりながら意図的にべちゃ押しをし、べちゃを体に覚え込ませる
→☆12のぎりぎり追いつく曲をやると左手が勝手にべちゃ押しするようになる という流れでした。
不思議なことに、☆12をやってるときにべちゃ押しするぞ! と思わなくても左手がべちゃの動きをするようになったら、
☆10~11などで自分が押しやすいタイミングでのべちゃ押しができるようになりました。なんで?
対称の練習は☆5~7くらいの皿が少ないタイプの譜面で意図的に指を配置して練習しました。
実際にやってみると、対称で押すときと1048で押すときでは画面や鍵盤に対する体の位置、脇の開き度合いが違うということがわかったので、
逆に対称っぽく押したいときにはこれらを意図して変えるようにしました。
(曲中に左右に体を動かすわけではなく、曲によって立ち位置を変えるという感じ)
結果的に左手の親指を3鍵に移行させられるケースが増えてきたと思います。
これらの運指をメイン使いするというより、これらの運指を練習することによって左手の親指が勝手に3鍵にいくような癖をつけるという方が正しいですね。
超雑に図解するとこういう感じで、1048で押してるときは胴体が左側にあり、かつ左は脇が結構開きます。
対称のときは鍵盤のほぼ正面に立っており、脇を締めたほうが押しやすい。
打鍵音による補正をしていない→等間隔系の曲をヘッドホン半分外すくらいの状態でプレーする
ヘッドホンをちょっとずらして等間隔系の曲(mosaicとかCROSSROADとか)をやって打鍵音を聞くことを意識するようにしたら、
普通にヘッドホンしているときでも打鍵音を聞く意識を取れるようになりました。
また、脱力の練習と一緒で緩急ついてる曲をやりつつ、スカスカの部分で打鍵音を聞くように意識するようにしたらよりましになったと思います。
振り返り、感想
- 特にスコア力の練習という意味ではinfがめちゃめちゃ向いているのでinf環境を導入したほうが早い!!
- スコアやPG/G数ミッションをこなしていれば自己べ-3桁とか出ても「でもミッション進めてbit稼いでるしな」という気持ちになれるのでメンタルを保ちやすくてよいです
- 地力伸ばしてあとからスコアを付けるのは王道な一方で、簡単なのをそれなりに高スコア出せるようになったほうが楽しく弐寺できるな~と思いました
- スコア伸びるようになると演奏感の伸び方が段違いでこのゲームめちゃめちゃ楽しいな…となってモチベが伸びます
- どの練習においても意図的に条件(力の入れ具合とか運指とか)をブレさせ、たまたまやりやすかった場所を見つけて再現していくというやり方が自分には結構効果的だったなと思いました
- 自分は体力や仕事の兼ね合いがつかなくて全然できない時期もあったんですが、やっぱり週2〜3でやってるときがスコアも含め一番伸びがいい
十段だしB帯だしで初歩的すぎるかもしれませんが少しでも参考になればうれしいです〜