monomemo

文章を書こうキャンペーン中

理系(生物系)院生が就活を終えたので振り返ってみた

就活が終わりました。やった~~6月始まりって何~~~?!?!
そこで、もし似たような境遇の人がいればと思い、簡単な就活反省メモを書きました。
というのも、以下のブログ記事
それなりに高学歴の理系の院生が自由応募のみで就活をしてみた - みそろぐ
が就活を考える上で参考になったので、こういうサンプルは多いに越したことはないと思ったためです。
正直なところ、きっちり準備して就活をやり尽くしたかというとそんなことは全くなく、反省すべき点は多くあります。
私の屍を超えていく人がたくさんいるといいな。


まとめ

  • さっさと就活始めて雰囲気に慣れて練習がてら早期選考大量内定の企業をもりもり受けよう!
  • リクナビマイナビも対して使えないのでそれよりは外資就活とvorkersを利用する
  • 就活文化はところどころ無意味なものがあるので当てにしない

自己紹介

  • 同じ大学→大学院と進んだ理系院生(生物系)
  • 資格とかは特に持っていない(運転免許のみ)、TOEICも700点前後という微妙な点数
  • 学部生のときに留年してる
  • 学部のときに一度就活し、高倍率のところばかり受けて散ってた
  • 研究室はゆるめ、放任のウェット系ラボ(就活で遅刻・早退・欠席しても全く怒られない)
  • 高校までずっと公立だったのでいわゆるお受験のような経験はなく、そういう試験はそんなに得意ではない
  • 体力がない、キラキラ系が苦手
  • D進するにはお金が無いし、自活したいし、1つのテーマにのめり込むのは向いてないと思ったので就活することにした

就活軸

  • 公共交通機関で生活できるところに住むことができる。
    • 車の運転がどうしても嫌!!
    • したがって地方転勤がある企業を避けていました。
    • 遠出が嫌なわけではないので出張はOK。タクシー出たりホテル暮らしになるのは問題ないです。
  • 仕事がルーチン、単純作業ではないこと。いろんなことができる。
    • 自分が飽きっぽい(数年で飽きる)、同じことが続くとケアレスミスが増えていく性質でした
  • 一人で暮らせるくらいにはお金が稼げる
  • マンツーマンと言うよりは、仕組みとかシステムとか全体的なことに関わりたい
  • 理系職じゃなくてもいい
    • まず研究職が狭き門だし、研究職がある企業は大抵地方転勤がある。
    • あと研究職行った先輩で真に幸せそうな人をあんまり見たことが無いので賭けだと思う。
    • 狭い世界・狭い職場なので研究室と同じくハズレ引いたらヤバそうだなと思っている節はあります。
    • そもそも研究仕事にするくらい好きだったらD進する(お金ないから企業行くのはあるけど)
  • どーでもいい謎企業文化が少ないor忖度()が少ない。
    • 入社前からわかるかどうかはともかくとして、そういう雰囲気があるところは避けていました。

受けた企業数

プレエントリー:25社
ES提出(本エントリー):6社
ES通過:同上
辞退:1社
内々定:1社
インターン:2社(夏)

  • 少なく見えますが、早期選考の企業メインに出して内定をもらうことができ、3月以降の本エントリーを志望度高い企業にだけ絞ったためです。
  • 早期選考で偶然内定したから良かったものの、落ちてたらエントリー数は何倍にもなっていた気がします。
  • 受けた業界はコンサル、シンクタンク、IT関連でした。とはいえすごいところはあんまり受けてないです(英語面接とか見た瞬間切っていた)。
    • 他も見ていた(特に出版)けど自分の意志に沿わないところもあるので削りました。出版はインターンで無理無理かたつむりになった。大量採用は最高~~

利用したサービスとか書籍の感想とか

  • リクナビ
    • マイナビよりはまだマシな大手ナビという感じです。昨年度の採用数や初任給、手当などの情報をざっと眺めるのに使っていました。
    • 良かったところとして、ここが提供するopenESは就活初期の準備にそこそこ有用でした。どの企業にも使えることが売り=設問がオーソドックス、なので、まずopenESの設問から埋めていくのが手っ取り早いのかな。
  • マイナビ
    • リクナビとほぼ同じ。意識高ければ定期的にやってるウェブテスト対策をやっておくと良いかも。
  • 外資就活
    • ナビ系では一番お世話になりました。その他ナビサイトに比べて高学歴寄り学生対象に内容を絞っているので、活用できるコンテンツが多かったです。
    • このサイトの就活体験記がかなり詳しく参考になることと、掲示板が比較的活発なので情報収集に有用でした。アプリの使い勝手もそれなりですし、時々内定者がやるLIVE式質問会みたいなのを読むのが面白いです。
    • ただしコラムの内容がクソほど意識高かったり、クソほど性格悪いやつがいたり、この年になって偏差値至上主義クソ野郎がいっぱいいるのがイマイチ。
  • one career
    • ESや選考の情報収集に使っていました。私は外資就活で情報量が足りなかったとき用のサブコンテンツとして登録していました。
  • vorkers
    • 企業の内情を調べるために利用していました。わりと有用ですがクチコミ書いている層(転職希望者)的にマイナス面が強調されるので、それを踏まえて見るのがいいんじゃないでしょうか。何らかの方法で複数人にOB訪問できるならそっちのほうが絶対いいです。
    • ちなみに有料サービスですが、他就活サイトに登録すると一月無料みたいなキャンペーンをやっています(アカリクとか)。なので登録対象のサービスを確認してからうまくやると長期的に情報収集できて良いです。
  • MY FUTURE CAMPUS
    • マイナビ系列のサイト。早期からいろんな就活イベントを紹介しているのでなんとなく就活ムードを経験したいとか、ゆるく企業研究したいとかならいいと思います。これで某コンサル社の社員に会いに行ったりした。
  • goodfind
    • いろんな無料セミナーをやっているサービス。1つ参加しましたが雰囲気は悪くなかったです。タダなので、就活早期に行ってみてGD等の感覚を掴むのに役立つのではないでしょうか。
    • ちなみにFactLogicというサービスも運営会社はここと同じらしいです。
  • ニクリーチ
    • 肉のお呼ばれなんてこれっぽっちもなかった…。
    • 登録時期が遅かったのと情報系ではなかったことがあるのかもしれません。エンジニアとか目指す人のほうが肉のおごられチャンスが多そうなイメージ。
  • ビズリーチ
    • OB訪問アプリとしてはいいんじゃないでしょうか(やってないけど)。同大学の人を探しやすいのは良いです。その人がたどってきた企業遍歴がわかるのも良い。
  • VISITS OB
    • 基本ビズリーチと同じ。同大学などの縛りがなくなるので社員の数が単純に増える。企業によって登録義務がありそうなところもあって見ていて面白いです。結局会いませんでしたが。
  • みんしゅう
    • 言わずとしれた情報共有サイトですが、取り扱う企業数が多いのと過去の書き込みにさかのぼりやすいので、登録して損はないと思います。実際私は外資就活の掲示板とみんしゅうの掲示板をめちゃくちゃROMっていました。
    • いつ結果通知が来るか、ウェブテストの形式が何かなど割と書き込まれやすいので情報収集にはなります。ただしこういうの慣れてない人の書き込みは外資就活より多く、どうでもいいことでスレが流れがち。
  • サポーターズ
    • 提供された企業の説明会にいくとお金がもらえるサービス。私は登録だけして結局使いませんでした。エンジニア向けの求人が多いですが、非情報系でもそこそこスカウトが来るので、余力ある人なら他社の説明会と日程をかぶせてついでに行くのもありだと思います。多分その日の交通費は浮くんじゃないかと。
  • iroots
    • どんな企業が自分に興味を持ったか、足跡を見ることができるスカウト型っぽいサイト。スカウトの割に企業のラインナップがすごいが、私はそこまで使いませんでした。
    • なお自己分析は一度やるとやり直せないっぽいです(内容が企業にも見えるので注意)。
  • 東大生シリーズ
    • コンサル受けるなら買えとあちこちで見るのでフェルミ・ケース対策両方購入しました。どちらも問題に慣れるためにはとっつきやすく良い本だと思います。選考中にもこの本を鞄に忍ばせている人がたくさんいました。待ち時間とかにみんな読んでいて面白い。
    • ただ、解答例に固執したり丸暗記しようとするのは良くないと思います。こんな切り口もあるんだな~くらいで、納得できるものを取り入れるのがいいんじゃないかな。別解を考えるのも練習になります。

  • ウェブテスト対策本(SPI)
    • 理系ならばSPIの非言語で問題自体が難しいものはほぼないですが、素早く迷わず解くのには慣れておいたほうがいいので、その練習になります。
    • とはいえSPI本の総利用時間が3時間くらいでちょっともったいなかったので、友達と共同購入とかして回すのがいいです。

  • ウェブテスト対策本(玉手箱)
    • 玉手箱はSPIに比べて問題のパターンが限られる分、疲れる・急いで解く問題が多かったのでSPIより対策の必要性が高いと思います。特に非言語の空欄推測は死ねる。この本の場合、問題パターンが実際の試験にかなり似ている(数値が違うだけで使う式とかも同じ)のでしっかりやりこんでおけばテストは困らないです。
    • 非言語(特に空欄推測)でどうしても計算式がぱっと出ないものは、本の解答を参考にカンペ作っておいてテスト時に困ったら見るのがいいかもしれない。


やっておいてよかったこと

  • 合説に行かない
    • 見たい企業が決まっているのなら単体の説明会行くか、家で情報集めていたほうが有用です。
    • 特に冬場は風邪とかもらいかねないし…混んでるし…。
    • 知らない企業を知ることができる、金券がもらえるというメリットはあるので、余力があるときに空いてそうなイベントに行く程度で十分じゃないかな。あとは就活感を盛り上げるために使いましょう。
  • 仕事内容がよくわからん企業のインターンに行く
    • 大抵の企業で職場体験的なものをやらせてくれるので参考になります
    • こういう企業は自らの業務がわかりにくいとわかっているので、大抵じっくり説明してくれるのもあります
    • 私は出版の1dayとシンクタンクの中期のに行きましたが良くも悪くも参考になりました
  • 選考の下調べをきちんとやる
    • 具体的には面接の形式やGDの進行方法、通過割合、選考回数、ウェブテストの形式など
    • 上述したサービスを利用すれば(特に大企業)結構情報は手に入るので、変に焦ったりすることなく本番に取り組めました
  • 面接などであんまり取り繕わないようにする
    • 最低限の礼儀だけ持っていればいいんじゃないかなマッチング的にも
    • ただし受ける業界によると思います。コンサルとかは割とストレートに会話しても問題ない感じでした
    • 実際ストレートに喋ったとこから内定もらえたのもある
  • 服装指定がスーツでなければ私服で行く
    • スーツをクリーニングに出す暇がないので極力着たくなかった
    • どうせ入社したらオフィスカジュアルを求められるんだしそういう服をいくつか見繕っておくのは先行投資として良いと思う
    • スーツ指定じゃないのにスーツじゃないと落とす企業に行っても多分幸せになれない
    • 女性だとパンツスーツは駄目みたいな空気があるらしい(GDで同席した学生に言われた)が、これも同上です
  • 身の回りのものを見てケース面接の問題を考えてみる
    • 例えば東急のグッチョイキャンペーンとか、既に行われている施策の効果を予測してみる
    • 例えば立ち寄ったスーパーでポイントカード会員を増やす施策を考えてみる
    • …など、ちょっとしたときに頭を使うのが地味ながらケース問題の筋トレになった気がします
    • 結構世の中にケース問題の種があることに気づいてなんだか楽しくなってきたりします
  • 就職先で自分が手につけた技術を使いたいかどうかで研究職に出すか決める
    • 俗に言うPDCAサイクルとか批判的思考ってそれなりの企業なら文系理系職関わらず使うと思うので、どうアプローチしたいかから考えてみる
    • 私にウェット実験の技術を使いたいというこだわりはそんなになく、早々に文系就職を決意できました
    • 技術を使わないで最大限に研究背景を活かすならば研究員などがいいのかもしれません
  • 「他に受けている企業は?」と聞かれたら同業界の企業を一部答える
    • 大体納得してもらえるので楽。みんなそうしているのかもしれない
  • 玉手箱でgoogleの電卓を利用する
    • ウェブテストやるブラウザ+電卓開くブラウザを出しておくと便利です
    • 何より入力が素早くなるので時間短縮に便利
  • 経営のニュースにちょっとでも目を通してみる
    • 私はSmartNewsの経済タブの記事を時々見てました、通学中とか
    • 気になるニュースを面接などで聞かれることが何度かあったもののやりすごせた
  • ES手書き、郵送の企業を受けない
    • QOLの上がり具合がヤバイ。書き直しがないのでストレスフリー。コピペも文字数制御も簡単!!!最高!!手書きがそもそも意味不明!
    • ただしメーカーとか受けてるとほぼ無理だと思います
  • EvernoteとかDropboxなどオンラインストレージサービスにESとかのデータを保存しておく
    • 顔写真、ESに書いた文章、想定質問解答集などを保存しておくと捗ります
    • 面接前の電車とかではESの内容を見返していました
    • ESは文面登録後に内容を見返せないことがしばしばあるため、質問とセットで必ず手元に残しておくべき
  • 3/1解禁日は無理せず普通に過ごす
    • 0時にクリック合戦をするのは、一種の様式美を体験する以外の意義はマジでないです
  • 企業の行きor帰りで時間に余裕があったら少し歩いてみる
    • 特に東急やメトロ沿線に企業がある場合におすすめです。赤坂、永田町、溜池山王などを始めとして複数路線駅密集地が多いため、乗り換えとそんなに歩行距離が変わらないことも多いです。
    • 気分転換になるし、企業の周りの雰囲気がわかる…かも
    • 路線によっては電車賃が浮いてちょっと嬉しい
    • 面接でお散歩が趣味です~って言ったら意外と受けが良かったです
  • マルイのらくちんパンプスを買い、ジェルパッドなどで完璧な靴にしておく
    • ヒール嫌い靴ずれ人間なので本当に役立ちました
    • 私服用とスーツ用に二足用意しておくととても便利
    • 欲を言えば雨用に何かあるとさらにいいかも

やっておけばよかったこと

  • インターンとか面接とかの場で会った人とガンガン喋って連絡先交換する
    • コミュ障にはめちゃくちゃ辛いけどやっておいて悪いことはないのでやっておく
    • 実際そういうコミュニティ間で情報交換が行われているみたいです、知らないけど
    • あとGD前とかに周りの人と話して先にアイスブレイクしておくとちょっとやりやすくなる気がする
  • ESを他人に見せる
    • めちゃくちゃ怖いけど勇気を出す価値はある、なぜなら自分で書いた文章は採点基準が甘いからです
    • 友人、家族、社会人(可能なら御社にいるOB)あたりに見てもらうのが良いと思います。もっとやればよかった……
  • いっぱいOBに会う
    • 前述したサービスなどを使っていろんな企業のOBに会えばよかったと思います
    • 大抵ご飯などをおごってもらえるし、対人しんどい期でないなら気軽に行っていろんな話を聞いておいて損はしないです
  • 自己分析の初めにまずES・面接でよく聞かれる質問の答えを埋めてみる
    • 自分の深掘りから入るよりも、聞かれることの答えを何となく考えてからそれを補強するために深掘りするほうが圧倒的に楽です。試験対策するときにまず過去問問いて、それから教科書に戻るのと同じ
    • 可能なら他人にも手伝ってもらったり、性格診断メーカー的なものを使ったりすると良いです
  • 早くから活動する
    • マジでこれを後悔しています。具体的にいうとM1からそこそこやっておくべきでした。いわゆる「就職活動」を年明けから初めたけど慣れるのに一ヶ月くらいかかりました
    • 早くからダラダラ就活はじめて、雰囲気とかに慣れつつ練習・対策していくのが研究へのダメージが少ないように感じました(もちろん研究テーマとラボによると思います)。自己分析とかなら早くからできるので
    • あと経団連ガン無視企業は早期募集を前年の秋とかから始める上、一次募集は枠が多め(らしい)、受ける人が少なめなので倍率的に楽です
    • 経団連企業も普通に6月前に選考してくるので(インターン優遇選考とか)インターンもたくさん受けておくに越したことはない
    • インターンによっては内定直結度がかなり高いものもあるので、せめてそういう企業を早いうちに洗い出しておくといいです
    • もしB3で院進学を迷っている(または修士卒で就活すると決めている)場合は、B3~M1で無理のない範囲でまんべんなくインターン行っておくといいです
  • 学歴をあまり過信しない
    • 学歴フィルターは普通にあるので学歴が高いに越したことはないものの、学歴がフィルターになるのは初期の選考に多い気がしました
    • 胡座かいていると2次面接あたりでもりもり落ちます。学部の頃の自分はそうでした
    • 足切りされなくてラッキー、くらいのものです
  • ウェブテストの対策をさっさとやる
    • 早期選考でウェブテスト食らっても慌てないようにM1とかから触れておくといいと思います
    • 基本的にそんなに対策で時間取られるほど問題は難しくないので、片手間で十分できます。先輩から参考書もらってもいいと思います
  • きちんと研究をやる
    • きちんと研究をする上で必要なスキルをうまく加工すれば大体就活でも利用できます
    • あと頑張ったことなどのエピソードに研究の話をどんどん使うことができて楽です
  • 自分が御社に入ると御社にこういうメリットがあるよ~ってきちんと話せるようにする
    • 某社の最終面接でこれを聞かれてちゃんと答えられなかったのが心残りなので…
    • (後輩の受け売りですが)自分が自分のプロデューサーだと思って行動すると良いと感じました

おわりに

  • 早期内定くれる企業は最高だし経団連ルール(笑)はクソ(形骸化しているから)
  • 一個人の感想なのでサンプルとして参考にしてもらえるととても嬉しいです
  • 意識高いことを書きすぎて疲れた
  • また思い出したら追記します